機能性色素
機能性色素とは
機能性色素とは、外部の光・熱・電気・圧力・電場などにより吸光・発光・化学的変化または
物理的変化する色素のことをいいます。染料・顔料メーカーとしてスタートした当社は、
豊富な有機合成技術を保有し、機能性色素の各分野に進出しています。
※フタロシアニンとはこの美しい雪の結晶のようなものは、”フタロシアニン(石油から出た青)”といいます。青色の有機顔料で、その大きな広がりを持つ”π電子”が光・電子機能を発揮する事で注目されています。
当社のDNAともいえる近赤外光吸収色素の代表選手です。
特定波長吸収色素
特定波長吸収色素とは、紫外線領域から近赤外線領域までの広い波長域の中で、ある一定範囲の波長域のみを吸収する色素のことです。肉眼では見えない近赤外光を吸収する色素や、特定の色のみを吸収する色素も特定波長吸収色素に含まれます。メガネレンズやディスプレイの機能付与などに広く用いられています。
ロイコ色素
熱や圧力の作用により、酸と接触することで発色する色素をロイコ色素と言います。
感熱熱記録紙(ファクシミリ用紙)・感圧複写紙(ノーカーボン紙)における発色材料としての用途の他に、熱発色性透明フィルム・示温塗料等に使われています。
二色性色素
色素を配向させると、ある方向からは着色して見え、それと垂直な方向からはほとんど無色に見えることがあります。このような現象を示す色素を二色性色素といいます。
この性質を利用した偏光フィルムは、ひとつの振動方向の光、つまり、偏光を選択的に吸収し、それに直行する偏光はほとんど吸収しない性質を有しています(自然光を透過し、反射光を見えなくします)。
液晶用二色性色素では、液晶表示(LCD)において、液晶中にゲスト分子として二色性色素を溶解させて、液晶の配向方向と同じ方向に色素が配向する事を利用する方式で、偏光フィルムを用いなくても光シャッター機能を発現できます。
様々な機能性色素
特定波長吸収色素、ロイコ色素、二色性色素の他にも、様々な機能性色素を保有してます。
例えば、昇華性色素などがございます。
さらには、ご要望の特性に応じた色素をご紹介可能です。